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新年早々・・・B

[非日常を楽しむ] 06年01月16日 10:16

< 其の三 ・ 滞在2日目・遭難編 >

滞在2日目の1月4日も、朝からジャンジャカ雪は降っておりました。
朝食&身支度を済ませ、いざゲレンデへ!!

志賀高原へ行ったことのある方はご存知だと思いますが、あのスキー場はやたら広いッ!
歩いて移動したりすれば、色んなゲレンデへ出ることが出来ます。
そんなわけでクモ達も、その日の午前は隣の山へGOGO

志賀高原には何度か行ったことがありまして(小さい頃)、昨年のお正月も家族で過ごしました。
しかし人の記憶というものは、とても曖昧なものです・・・。

ゴンドラに乗って頂上まで行き、板を履いて滑り出そうとすると・・・アラッ?クモ父がいない・・・。
どうやら先に滑って行ってしまった様子。
クモもすぐに追いかけようと少し滑り出すと、そこには幾つもの看板。そして幾つものコース。
どっちだろうな〜とちょっと思ったのですが、あまり迷うことなくクモは直進しました。

「あれ?あれれ??ここどこよ・・・・・???」行けども行けども目印の物が見付からない・・・。
もうちょっと進んでみると、ホントに今まで見たことのないコースに来てしまってしばし呆然・・・。
「間違えちまった・・・・・。」と、深々と降る雪の中、辺りを見渡していると携帯が鳴り出した。

「何やってんだよ!今どこにいるッ!?」というクモ父の怒声。
「降りるコース間違えちゃったよ〜ぅ。今から戻るから先行ってて!」
「馬鹿かッオマエはッ!!早く来いッ!!!」と言ってクモ父は、電話をブチッと切りやがった。

「なんだよ、なんだよ。クモを置いて行くからいけないんじゃん!先に行かなきゃいいじゃん!」と、
己の記憶力の無さを棚に上げ、ブチブチ文句を言いながらリフト乗り場へ滑り降りました。

ポケットからゲレンデマップを取り出しコースを確認。リフトを降りて山頂に着いてからも再度確認。
2度も確認したにも関わらず、また間違えてしまいました・・・・・。
先程とはまた違うコースなのですが、同じリフト乗り場に辿り着いてしまった・・・。
もう次は間違えたくないので、見知らぬ人に声を掛け、ゴンドラ降り場へのルートを教えてもらいました。

「やったーーッ!やっと戻れるぞーーーッ!!」と勢い込んで
目的地へ繋がるコースを滑り出したのですが・・・・・。そこでこの旅の第3の事件が起きました・・・。

クモがその時滑っていたのは中級コースでしたが、かなりコース幅の狭い所でした。
天候もどんどん悪化し、吹雪状態。なんとか2m先くらいまで見える程度。
「うわぁー、こりゃ見づらいよ〜。」と思ったその矢先!
谷側から物凄い勢いで風が上がってきて、何にも見えなくなった!!
どっちが前でどっちが後ろなのか・・・右も左も全く分からない・・・!まさに『ホワイトアウト』
真っ直ぐ滑っているはずのクモはその一瞬の出来事でコースを外れ、
「ドーーーッン!!!」と新雪の中に突っ込み、勢い余って前転しながらやっと止まりました・・・。

一体何が起きたのか・・・?とにかくホワイトアウトはまだ続き、クモはどこにいるのかさえも不明・・・。
とりあえず起き上がるため、谷側に頭が向いて逆さになっている状態から元に戻そうと足を上げると、
「アラッ!?右が軽い・・・・。」 よーーく目を凝らして見ると、右足の板がなくなってる!!
ウォーーーッ!これはショーーーック!!!

クモが立ち上がった頃には、まだ雪はガンガン降っているものの視界は緩和。
どうやらクモはあのホワイトアウトでコースを左に外れ、ちょっとしたに落ちた模様・・・。
そこを登るのは何の問題もないのだが、板がなければ滑れない・・・。

皆さん、砂浜や砂漠で探し物をしたことはありますか?
フッカフッカに降り積もった新雪の中で板を探すというのは、
これに近いものがあると今回初めて知りました。

とにかく探さなければと、ストックでクモ周辺をかきわけかきわけしたのですが見付からない・・・。
ストックではらちがあかないと、今度は両手でかきわけかきわけ。しかしやっぱり見付からない・・・。
遠くの方では、白い中にうっすら人影。滑っている人や止まっている人。
クモから見えるのだから、向こうからも見えるはず。しかし助けの手は差し伸べられず・・・。

どれくらい時間が経ったのでしょう・・・・・。「このまま誰にも気付かれず、板も見付からずに
夕方になったらどうしよー・・・。」と、いつになくネガティブな思考になっていました。
「でも、そんなことないない!ちゃんと下界に戻れるッ!」と考えを改め、
ちょっと落ち着くために顔を上げ山側の方へ目を向けると・・・、「ん!?何か見える・・・。」
左には板、右にはスキーブーツのみの不安定な足元で、必死のカニ歩きで登っていくと、
雪の中にチラッと見える見慣れたハレンチな黄色!掘り起こしてみるとまさにそれはクモのスキー板!!

「ヤッターーーーーッッ!!!!!」 周りのことなんて気にせず、勝利の雄叫び!

無事に板も見付かり、あとはコースを間違えずにクモ父の所へ向かうだけ。
しかしその”向かうだけ”が結構大変でした。
なだらかな上りをクロスカントリーのように歩いたり、違うコースに行くために板を担いで登ったり・・・。
あまりの体力消耗に全て初心者コースを選んでいきました。

ゼーハー言いながら、やっとの思いでクモ父の待つゲレンデのレストランへ辿り着くと、
ヤツは生ビール2杯飲んでいい感じになってました。
結局クモは、2時間近くあの巨大な志賀高原のどこかで、プチ遭難していたのであります。トホホ。

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